オールカントリー(通称:オルカン)、もしくは全世界株式という名称で投資信託が存在しており、大変人気があります。
オルカンは、全世界株式として先進国、新興国がそれぞれ20〜30カ国含まれております。
毎年、その組み入れ銘柄は選別されるインデックス投資であり、ときのマーケットリーダーやネクスト・マーケットリーダーを順次組み入れるという特長があり、リスク分散という利点も兼ね備えています。
本記事では、オルカンのメリット/デメリットや投資信託の銘柄、過去の値動き、今後どうなるのかを含めて解説していきます。
オルカンの基礎知識
世界情勢として低調ではあるものの経済成長している
IMFが2022年1月時点の世界経済見通しを以下の通り、出していますが、感染件数の増加、景気回復の停滞、そしてインフレ率の上昇など世界でも課題は山積みです。
引用元:IMF世界経済見通し
各国を見てみると、成長率の大きい国、小さい国等バラツキがあります。
コロナ影響が大きいね。ただ、マイナス成長ではないので徐々に今まで以上に回復してもっと成長する可能性は十分ある。
過去の実績は堅調な右肩上がり
世界全体の経済成長の恩恵に預かるには、世界の国々に幅広く投資しておくことが良いです。
世界の株式を集めて指数化した「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」の推移を見ると、世界の株価は右肩上がりで伸びていることが判ります。
引用元:Moningstar(MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス・チャート)
2008年のリーマンショックの時と比較すると凄い成長している!世界は凄い!
各国の構成比率は変動する
インデックスファンドの特長でもありますが、オールカントリーの場合、各国の構成比率は”固定”ではなく、市場規模を反映して”変動”していきます。
よって、マーケットリーダーが入れ替わった時にそれが反映される形式となり、恩恵を受けることになります。
インデックスファンドの良いところですよね。人を介在せず、指数に応じて組み入れる銘柄を変更するということでリスク低減の効果もある!
アメリカが50%以上を占める
eMAXIS Slime全世界株式という投資信託を例に取ると対象インデックスの国・地域別構成比率は以下の通りとなります。
引用元:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)投資信託説明書
現時点では、アメリカが50%以上を占めていますが、今後の市場の動向によっては比率に変化が生じてきます。
アメリカの比率が高いので現状だけ見ると全米インデックスやS&P500とそんなに変わらないんじゃないの?と思うけど、これから20年〜30年で見たときにずっとアメリカが強いかどうかは判らない。今後、インド等の新興国が伸びてきたらどんどん比率が変わってくるのでそこを自動的に調節してくれるオールカントリーは素敵💖
オルカンの金融商品は何があるのか?
以下にオールカントリーの指数に連動した各種の金融銘柄を記載します。
eMAXIS slim全世界株式(オルカン) | 楽天・全世界株式インデックス・ファンド | SBI・全世界株式インデックス・ファンド | たわらノーロード 全世界株式 | |
委託会社 | 三菱UFJ国際投信 | 楽天投信投資顧問株式会社 | SBIアセットマネジメント | アセットマネジメントOne |
信託報酬率 | 0.1144%以下 | 0.212%程度 | 0.15%程度 | 0.13% |
純資産総額 | 3224億円 | 1098.46億円 | 239.17億円 | 15.41億円 |
引用元 | 交付目論見書(2022/1/26) | 交付目論見書(2021/10/15) | 交付目論見書(2021/8/13) | 交付目論見書(2022/1/13) |
信託報酬率の低さや純資産総額を考慮するとeMAXIS slim全世界株式の一択な気がするな。
NISAとiDeCoでも取扱されている証券会社は多い
オールカントリーについては、メジャーな指数であり、金融商品も複数ある為、NISAやiDeCoでも選択出来るケースが多い。
よって、非課税で選べる有望な投資信託の1つなのでぜひ、いずれかで選択検討しよう!
私の場合は、iDeCoで長期視点で自動的に先進国/新興国含め割合をリバランスしてくれるオールカントリーを選んでます。
オルカンについて思うこと
オールカントリーは過去の実績を見ても堅調な右肩上がりで、更に新たなマーケットリーダーが出てきても自動的に組み入れてくれて、且つ、比率も自動的に調整してくれるので30年近く長期を見据えた投資を行うiDeCoにはかなり相性が良い商品と思います。
もちろん、NISAにおいても選択する価値は十分にあるので魅力的な商品と感じます。
資産形成は難しいので一度、選んで放置したい!という方は俄然、このオールカントリーが一押し。
オールカントリーと米国株のインデックスの両方を買うとリスク分散されていないという指摘をする方がいますが特性が違うので両方購入する事はありだと感じます。
以上
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